こんにちは!国際茶の湯団体茶柳会学生インターンの中村です。
我々茶柳会は、「茶の湯をもっと自由に、もっと日常に」というクレドのもとに、在京大使館でのイベント開催などを行っています。
今回は日本茶から離れた少し番外編です。
オセアニアの島国フィジーでよく飲まれている「Kava」という飲み物について紹介させていただきます。
私事ですが、7月にフィジーに短期留学に行ってきました!
2週間現地のお宅でホームステイをさせて頂いたのですが、そこで出会ったのが今回ご紹介するこの「Kava」。フィジーで伝統的に親しまれている飲み物です。
最初見た時は、見た目のインパクトに驚きましたが、知っていくうちに、とても奥深いフィジー文化の一つだと分かり、日本茶との共通点を感じることもあったので紹介していきます!
Kavaとは?
Kavaはコショウ科に属する木の名前です。
Kavaの木の根っこを乾かし、粉末状にしたものを専用の布で濾して飲みます。
フィジー以外でもオセアニアの島国で飲まれているそうです。
鎮静作用、抗不安作用があり、大量に飲むと、アルコールの酔いと似た感覚になることもあります。
粉末状のKavaを買う人もいれば,写真のような加工前のKavaを買って自分で加工する方もいるみたいです。
ちなみにこの写真はフィジーの空の玄関口であるラウトカ(Lautoka)のメインマーケットで撮影したのですが、マーケット内でも至る所でKavaで乾杯している方の様子を見ることができました。
Kavaの飲み方
次に、Kavaを飲む際の手順を紹介します。(地域や人によっても様々あるようです)
(1)カップを受け取り、「ブラ(Bula)」(フィジー語の挨拶)と言う
(2)手を1回叩く
(3)一気に飲み干す
(4)手を3回叩き、「ビナカ(vinaka)」(ありがとう)と言う
こうしてみると、感謝の言葉が多い茶道と少し似ているところもありますね…!
ちなみに味は漢方に少し似ていて、個人的には「うーん、1杯で十分かな」という感じでした(笑)
とはいえ、見た目ほどびっくりする味ではありませんし,私が現地で出会った他の留学生の方は、最初は微妙だったけど飲んでいるうちにハマったと言っていたので、私ももう少し長期滞在してればより魅力に気づいたかもしれません…!
終わりに
今回は、フィジーの人と人の繋がりにとって重要な役割を果たすKavaを紹介しました。
日常的にも飲まれる一方で,お客さんが来た時に歓迎の意味で一緒に飲んだりなど、日本のお茶のおもてなしと通ずる側面もあります。
実際私も、ホストファミリーと出会った初日や最後のフェアウェルディナーなどでKavaをいただきました。
味や見た目は違えど、日本のお茶文化と親近感を覚えました。
みなさんも、ぜひフィジーを訪れた際にはKavaで乾杯してみてください!