こんにちは!国際茶の湯団体茶柳会学生インターンの中村です。

我々茶柳会は、「茶の湯をもっと自由に、もっと日常に」というクレドのもとに、在京大使館での茶文化交流イベントなどを行っています。

先日、紅茶好きの聖地ともいえるスリランカのセイロンティー畑に行ってきました。今回はその時の旅ログを書いてみたいと思います。

美味しい紅茶はもちろん、絶景の高原列車、一面に広がる広大なプランテーション畑と見所盛り沢山の旅でした!
と同時に、現在まで続く植民地時代の名残の労働問題など、考えさせられることも多かったのでぜひ共有させてください。

セイロンティー畑が広がるヌワラ・エリヤ

スリランカの首都コロンボは、スリランカの中でも西岸部に位置します。

そして、セイロンティーのプランテーション畑で有名なヌワラ・エリヤは、コロンボから約170キロ東に離れたスリランカ中央部の高原地帯に位置します。標高は1868mで、避暑地として栄えてきました。

コロンボからヌワラエリヤまでの道のり

絶景の高原列車(キャンディ~ヌワラエリヤ)

スリランカの首都コロンボからヌワラエリヤに行くには、主に列車、バス、タクシーの方法があります。

今回はスリランカ在住の友人のおすすめで、車窓からの絶景が楽しめる列車で行ってきました。
私は今回、コロンボ〜キャンディ、キャンディ〜ヌワラエリヤのルートを利用しましたが、キャンディ〜ヌワラエリヤの高原列車はその絶景から人気が高く、チケットも売り切れてしまうことがあると聞いていたので、事前にネットで購入して行きました。

ただし、列車の案内表示や駅員さんなどは、あまり外国人に親切でないので、慣れていない方は、時間に余裕を持って駅に到着し、自分が乗る電車で間違い無いのかなど、いろんな人に聞いて入念にチェックすることをお勧めします。(私は実は一度乗り過ごしてしまいました・・・)

さて、いよいよ列車旅スタートです!

車窓からの風景

約6時間の長旅です。ヌワラ・エリヤに近づくに連れて、どんどん茶畑の景色が広がって行きました!この日は生憎の曇りの天気でしたが、それでもすごく素敵でした。

列車のドアは空きっぱなしなので、みんな身を乗り出して写真を撮っていました(笑)

ティー工場見学[Damro Labookellie tea lounge]

ヌワラ・エリヤ駅に着いたので、早速お目当てのティー工場見学に行ってきます!
ヌワラ・エリヤにはいくつか有名なティーファクトリーがありますが、その中で今回はDamro Labookellie というところに行ってきました。
駅からはUberを利用してトゥクトゥクで向かいます。

Damro Labookellieの茶畑

到着して、入り口を入ると、まずは工場見学の受付をします。
しばらくすると案内人のスタッフの方が来て、工場を回りながら丁寧にお茶の加工の工程を説明してくれます。
見学は無料ですが、最後にチップを支払います。

ブラックティー(紅茶)の加工の様子

見学の後は、併設のカフェで無料で紅茶の試飲をすることもできます。
ガラス張りのおしゃれな店内で、広大なお茶畑をみながら頂く一杯は格別でした…!
チョコレートケーキや紅茶のケーキも注文することもできます。1つ100円ほどでとても良心的価格です。

試飲の紅茶とケーキ

お茶を楽しんだ後は、直売店で紅茶を購入することができます。
Damro Labookellieのお茶は私たちも馴染み深いLiptonなど様々なお茶ブランドに出荷されているみたいです。直売店では、Damro Labookellieオリジナルのパッケージの限定品も買えたりします。

私もついつい、ゴールデンティップスというホワイトティーの茶葉を購入しました!
希少価値が高く、他のブランドへの出荷は行っていないとのことでした。
機会があれば、他の紅茶との違いも改めてレビューしてみたいと思います。

セイロンティー畑で働く女性労働者たち

美味しい紅茶を楽しんで工場を後にし、駅に戻る帰路で、とあることが起こりました。
茶畑で手摘みをしている女性労働者の方に何かを話しかけられました。
少し距離が離れていましたし、言葉も分かりませんが、ジェスチャーなどから明らかにお金を求めていることがわかりました。
仕事の合間に、他の観光客にも同じように話しかけていました。

茶園で働く女性労働者

スリランカでは、物乞いをしている人に出会ったことがなかったので、とても驚きました。
後から調べると、ヌワラ・エリヤのお茶のプランテーションは、イギリス植民地の時代に始まったものであり、そこで働く労働者の人権や労働環境は今でも課題が残っているということでした。

日本の人権団体でもこの課題にアプローチしているところもあるみたいです。紅茶に限らずですが、普段口にしたり恩恵を受けているものがどのように作られているのか、もっと意識していきたいなと考えさせられる出来事でした。

終わりに

今回は、旅ログのような形で、スリランカのヌワラ・エリヤにいった際のレポートを作成してみました。
首都のコロンボにも、数多くのティーショップがあり、お茶好きにはたまらない国だったので、皆さんもぜひ行ってみてください!

茶柳会は今年も楽しい茶文化交流イベントをたくさん企画しています!
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